ロマノフ通信

当院ブログ

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バックナンバーから順に随時更新していきたいと思います。

2014年09月22日(月)
急に腫れて・・・マムシ中毒

 先日時間外で、夜の散歩中に急にうずくまってしまったダックスフンドのワンちゃんが来院されました。それまでは元気でしたが、アスファルトの道路をゆっくり歩いていた直後だったようです。来院された時、右前足が全体的に腫れてパンパンでした。診察をすると、狼爪の付近が傷になって、血がにじんでいました。 お住まいが、林道などもあるような地域のようで、蛇やムカデの遭遇も十分考えられるとのことでした。すぐに、救急治療をはじめました。
 入院3日目までどんどん腫れが広がり、前足から肩付近までに達しました。触れるとかなり痛みを感じていました。また、じわじわですが出血が止まりませんでした。4日目に入りやっと腫れと出血が止まってきました。咬傷部位も皮膚の脱落が広がりましたが、それも止まりました。その頃から食欲も出てきました。なんとか助かり1週間入院の後、退院できました。これまでの経過から、おそらくマムシ咬傷と考えました。

 マムシの毒は、沖縄にいるハブより毒性が強く、「出血毒」と「溶血毒」などを咬まれたときに注入されてしまいます。咬まれたところは青紫色に腫れ上がり、 激痛があります。蛋白分解酵素により、咬まれた部位が壊死することもあります。何より、死に至ることもあるのです(これはあまり知られていません)。小型犬は、体重当たりの中毒量が多くなるため、症状が重く出ることがあります。重傷の場合は、血小板減少により出血傾向になることもあります。神経症状(視力 障害、眼瞼下垂など)も現れることもあります。また、アレルギー体質の子も注意が必要です。ダックスフンドなどの犬種でも要注意です。

毒液の注入があった場合
①咬傷直後に激しい疼痛
②20-30分で腫脹
③1-2時間で皮下や筋層に出血と腫脹が広がる
④局所動脈の血栓形成により、組織の壊死
⑤臓器の出血、循環障害による脱水・血圧低下→臓器不全→DIC・昏睡
 ★特に急性腎不全は数日経過してから起きることもあります

 治療としては、安静(リンパを介して吸収循環していく)、十分な輸液療法、抗生物質がメインになります。抗毒素血清はありますが、治療をすることでアレル ギーショックなどの確率も高いため、使用には慎重投与が必要です。蛇の口腔内には緑膿菌など、強い菌がいることがあるので、抗生物質の選択も重要になります。

 補足ですが、他の種類であるヤマカガシは、全身の持続性の出血毒をもちます。その毒牙は奧にあるので、毒牙で咬まれることは少ないそうです。神経症状はありません。

 助かってよかったね、ベルちゃん!!!夜道の散歩は気をつけましょうね。性格が良く、治療にとても協力的でした(笑)

2014年09月22日(月)
ボランティアトリミング

 看護師の鈴木です。
先日、毎月行われているというボランティアトリミングに千葉県動物愛護センターへ行ってきました。
 9月20~26日の動物愛護週間に行われる里親の譲渡会できれいな状態で家族捜しをしてもらう為の手伝いをさせてもらいました。
 千葉県動物愛護センターの収容数はかなり多く、全国でもワースト10にはいってしまうのですが、譲渡数は1番多いとのことでした。センターで働く人達の陰ながらの努力と優しさのおかげで、人が大好きな子がたくさんいました。それでも、なかには辛い経験や思い出があるのか怖がる子もいます。
  ボランティアを毎月されているベテラントリマーさんが、「このボランティアトリミングはきれいにすることだけが目的じゃなくて、1番に人も水も怖くないということ、たくさん可愛がってあげて、新しい家族が決まり第2の人生をスタートできるようにすこしでも慣らすこと。」といいながら丁寧に優しく話しかけながらシャンプーしていたのが印象的でした。この日は13~15頭の中型犬のシャンプーとお散歩を10名で行いました。
 終わった後、施設内の見学もさせてもらいました。犬パルボウイルス感染症で重篤な症状を出しながら殺処分の順番を待つ子達の現状も目の当たりにしました。迷子になって飼い主の迎えを待つ子も、たくさんいるようです。

 この日の体験を通して、今まで以上に犬猫のために自分になにができるかを考えて行動していきたいと思いました。まずは多くの人にこのような現状を知ってもらうこと、迷子犬の殺処分を減らすためにマイクロチップ、迷子札などを首輪につけることをおすすめしたいと思います。

2014年09月03日(水)
保護犬について

 またまた看護師の鈴木です。保護犬って知っていますか?
 年間犬猫が16万 頭殺処分されています。その理由は、飼いきれなくなった。高齢になり世話が大変になった。引っ越すから。離婚。子供が生まれてしまってこれ以上飼えない 為。悪質なブリーダーにより繁殖させるだけさせて使えなくなったら・・・などと、どれも人間の勝手な都合ばかりです。その中でも、迷子になり無事飼い主の 元へ帰れた子や、里親がきまった子の数も年々すこしずつ増えてきています。
 動物愛護団体の方やボランティアさんが殺処分0をめざして、引き取り、ワクチンや検査、避妊、去勢、しつけ(必要な子)をして新しい飼い主の元へ行ける状態まで世話をして、呼びかけ飼い主さんを探し、譲渡する。このような活動が全国各地で盛んになってきています。
 私の家の猫も保健所で保護され、里親譲渡の施設で引き取りました。少しでも多くの犬猫が、優しい家族の元で生涯暮らせたらと思っています。
 ペットの先進国とされるイギリス、ドイツでは国民の動物愛護の意識が高く、現在ドイツでは殺処分ゼロを実現しています。譲渡先もかなり審査が厳しくなっています。
 日本もいつか殺処分0にするためには、この取り組みをより多くの人に知ってもらい、新しい家族が欲しい方はまずペットショップではなく、保護犬や保護猫のページサイトを見てから考えて頂きたいと思います。飼い始めるにあたり、その子の生涯を想像してみましょうね。

2014年08月26日(火)
ガラスのぬいぐるみがサイボーグ!!!

 看護師の鈴木です。
 私の愛犬トイプードルのLOUIS(ルイ)は、4月に2段ケージから落ちて右前足を骨折して病院に来ました。X線写真を見て、体重が2kg無いルイの骨はとても細くて痛々しかったです。数日後、里親になることも正式に決まり、院長先生にチタンプレートを骨に固定する手術をしてもらいました。
 無事手術が終わると、1週間もすればこちらが見ていて怖くなるくらいにギブスをした足でチャカチャカと元気に動き回っていました。5月になると入院生活も終わり自宅へ一緒に帰り、足も着いて普通に歩けるようになりました。
 そんな手術から約1ヵ月経ったある日、私が少し出かけていて、両親がほんの一瞬目を離したすきに30センチほどのソファから飛び降り、今度は左前足骨折。きっと、右足がまだ完治してない状態でかばって左手だけで下手に着地したのだと思います。そんなルイがかわいそうで、看護師なのに注意不足だったと反省しました。再度同じ手術をして頂き、ルイの腕のX線写真はまるでサイボーグのようになりました。
 チタンプレートは治ったあとも体の中にずっと入れておいても負担が少ない素材なので、ルイは生涯このプレート達と歩いていきます♪我が家では、ソファを低 いものに替えて、目を離すときはケージのなかに入れるようしています。もう二度と痛い思いしないように気をつけようね~
 今となっては両足の毛も生えそろって、元気すぎるくらい走ってますが抱っこするときはおとなしくさせ両手でしっかり支えて、下ろすときも地面の近くでゆっくり。

 小さいワンちゃんはかわいらしいのですが、ガラスのぬいぐるみだとおもって扱ってください。元気いっぱいな子や、高いところやジャンプが好きな子は身近に危険がたくさんです><
 トイプードル・パピヨン・ポメラニアンなどの足の細い犬種は、本当に骨折しやすいので注意して暮らしましょう~

X線 X線2 とれた!
左右の前足にプレートとスクリューが入っています 骨折した骨がきれいに寄っています ギプスがやっととれました~

2014年03月18日(火)
ケン○ッキー、フライドチキンと生米

  最近、時間外が続きます。そのひとつを教訓としていただけたらと思っています。ペットッショップから購入して間もないワンちゃんがいました。日中ひとりぼっちが多く、飛び出せるはずもないケージをジャンプして飛び出してしまいました。飼い主様が帰宅されたときには、部屋中が荒れていて、キッチンのごみ箱と米びつが倒れていたそうです。嘔吐をくり返しているので来院されました。エックス線を撮影したところ、胃の中に骨が見えました。お話を聞いたところ、フライドチキンの骨とのことでした。結局、このまま経過観察をすることになり、数日入院治療をして元気になりました。


 こういったことはよくあることですが、今回のケースでのポイントは、鶏の骨と生米を食べていたことです。
 骨自体は、胃内で胃酸に曝されるとおおよそ1日程度で消化されます(溶けます)。しかし、他の食べ物などと混ざっていると溶けないこともあります。また、鶏の骨は咬んだときに砕けると、端が鋭く割れることが多いのです。そうすると、胃や腸の粘膜を傷つけたり穿孔してしまうこともあります。そのため、基本的には鶏の骨を誤って食べたときは、開腹手術をして胃切開で切除することが推奨されています。当院では、工夫した形で内視鏡で取り除くこともあります(本来は適用外)。今回は、フライドチキンがしっかりと骨まで圧力処理をされていて、端が鋭くなく、内科治療で溶かすことができました。
 もうひとつのポイントである生米は、食欲旺盛で興味津々なワンちゃんはたらふく食べて、来院された例が他にもあります。大抵は嘔吐や下痢で排出されますが、中には詰まることもあります。今回は、排泄されました。これに似た例で、食べると良くないものとして、代表的なものは手作りパンを焼く前に寝かしている塊です。よく発酵させるために丸くして放置されることがあります。ワンちゃんはバターなどのおいしい臭いで、そのまま丸呑みしてしまうこともあります。 そうなると、胃の中で発酵され、かなり膨張して、胃拡張や腸閉塞を起こします。これは、必ず開腹手術をしなければなりません。
 幸い今回は、入院監視のもと経過観察で、手術することなく退院できました。ただし、これはあくまで不幸中の幸いです。人間の赤ちゃんと一緒で、子犬は考えられないこともよく起こします。でも、何かあったら、様子を見ないでとにかく早く相談して下さい。

2014年03月18日(火)
怒ったネコちゃんが・・・(AFPBB NEWSを読んで 2014/3/12)

  先日、おもしろい記事を見かけました。アメリカのある州で、4歳の猫ちゃんが蹴られて怒ってしまいました。そのあと、なんと部屋に逃げ込んだ御家族を入り口でうなり声をあげて監禁したそうです。警察に通報されて、猫ちゃんは捕獲されたようですが、どちらがいけなかったのでしょうか。猫ちゃんも怒るときは強いですね~
 飼い主様方も、心当たりがあるようであれば、ペットさんの反撃がまっているかもしれません(笑)ご注意を~

2014年01月25日(土)
内視鏡のお話(仔牛のあばらぼねガム)

 先日、2日前から食欲廃絶のチワワさんが来院しました。そのきっかけが、同居している大型犬のおやつを横取りしたときからとのことでした。話を聞いたら、その後からずっと泡状の液体を吐いているようでした。それは、おそらく唾液をのめなくて突出しているのだと直感しました。
 ガムは仔牛のあばら骨ガムだったので、食道停滞を考えました。エックス線を撮影したら、さすがにあばら骨だけあってくっきり咽頭部付近の食道に写っていました。すぐに内視鏡をすすめて処置をはじめたのですが、扁平のガムが食道を拡張させはまり込んで内視鏡鉗子(直径2mm)ではとれませんでした。押して胃内に押し込むことも考えましたがびくともしません。そこで腹腔鏡(硬性鏡)用の鉗子(5mm)を内視鏡と併走させて食道の異物まで到達させ把持することを考え、実施したらなんとかうまくつかめました。場合によっては、開胸手術による食道切開で摘出することも適応になる症例であってもおかしくありませんでした。
 これは、今までの経験が生かせた処置ともいえました。麻酔が覚めた本人はケロッとしていて、ごはんを欲しそうな様子でした。この顔をみたとき、ある意味充実感がありました。よかったね、富士ちゃん!

食道 食道粘膜 食道正常 あばら骨ガム
食道にはまったガムを腹腔鏡鉗子で取り除いている様子 実際とれたあとの食道粘膜の写真(一部炎症とびらんがあります) 正常の食道粘膜の写真 実際とれたあとの写真 (ガムの中にあばら骨があります)

2014年01月25日(土)
酢豚で中毒?!(たまねぎ中毒)

 年末年始と事務や時間外で忙しかったため、ブログをおろそかにしてしまいました、すみません・・・今回は、犬の中毒として有名な「たまねぎ中毒」を話題に挙げたいと思います(知っていたらゴメンナサイ)。
 皆様は、どこまでご存じでしょうか。また、食べたらどういう風に様子をみたらよいかまで知っていますで しょうか。たまねぎといってもネギ類はすべてだめです。にんにくやニラももちろんです。熱に強い成分であるアリルプロピルジスルフィドが赤血球内のヘモグロビン(酸素を運ぶ役割)を酸化させて溶血(赤血球が破裂)します。また、酸化したヘモグロビンなどが腎臓に負担をかけ、急性腎不全を起こします。これは 感受性に個体差があります。10kgの犬がたまねぎ1個(約200g) 食べたら起こすといわれていますが、少量でも症状が出た子もいます。実際にたまねぎを食べなくても、一緒に調理をした汁を飲んでも症状を出します(肉じゃが・すき焼きの汁など)。一番よくないのは、ハンバーグで、たまねぎを刻んで成分をしみ出させて吸収しやすくなっています。
 症状としては、摂食後徐々に貧血がすすみ3~4日で尿の色が麦茶のような色が濃くなってきます(血色素尿)。4~5日で腎不全が進行し、多飲多尿の症状が出てくることもあります。このときに血液検査をすると腎臓の数値が上昇してきます。場合によっては、食欲廃絶・嘔吐・ふるえ・痙攣などの尿毒症症状が出てきます。
 処置としては、摂食後1時間以内であれば吐かせる処置が有効です。それ以降時間が経つとあまり意味がなくなります。ただし、民間療法として、以前から言われている「塩をなめさせて吐かせること」はさせないで下さい。電解質が乱れ、脱水に陥り、命にかかわることもあります。
 治療としては、特効薬はありません、あくまで対症療法になります。貧血がひどければ輸血になり、腎不全がひどければ点滴になります。
 この中毒は、目に見える症状(食欲低下、多飲多尿、血色素尿など)がでなくても、腎臓には少なからずダメージが残ります。そのため、元気にしていても必ず病院に相談して下さい。

 当院でも以前ありました。ワンちゃん(5kg)の尿が茶色になってびっくりされて、来院されました。はじめは、4日前に酢豚を食べた事によるたまねぎ中毒とは認識されていませんでした。それでも、診察に来ていただけたので、検査により確定診断をして治療をしたら、貧血と腎不全は改善しました。大事に至らなくて良かったです。

 飼い主様としては、難しいことは覚えなくて構いません、こちらで診断いたします。何か気になることが起きたら「早期相談・早期治療」ですね(笑)。
たまねぎ中毒
たまねぎ摂食後3日目の尿です

2014年01月25日(土)
最近のつぶやき(時間外診療)

 昨日の深夜というか早朝のことです。1本の電話がありました。「今仕事場にいるが、自宅の3ヵ月令の子犬がぐったりしているとのこと。今から、40分くらいで自宅に戻って連れて行って良いか?」とのことでした。もちろん受入れるつもりで、診療費の 概要はお伝えして、自宅を出るときに再度念のための電話をもらえるようにお伝えしました。その後こちらも、病院を開けたり、冬の冷たくなった診察室などを暖め、また稟告から想像して検査治療の準備をしていました。しかし、1時間以上経っても電話もなく、来院もされません。「???」と思い、着信のあった電話番号にかけ直しました。そうしたら、「他の病院で診てもらいますので・・・」とのことでした。自分一人で毎日時間外を対応し、定休日なく通常診療もしている自分にとっては、明日の診療に少なからず響きます、おそらく目の下にクマができていることでしょう(笑)。これはモラルの問題ではあると思います。診療時間内のお電話があって、結局来院されなかったこととは話が違います。夜間救急病院のようにスタッフが夜間も常駐して、来院されなかったのであればまだ救いかもしれません。当院は夜間救急病院と表記していません。あくまで「夜間対応」としています。時間外で来院するのをやめたら、せめて電話を下さい。宜しくお願いいたします。

 それでも、このケースは1年間に数件あります・・・
できれば、はじめからかかりつけ医で受け入れてもらえれば助かるのですが。それであれば、今後はいっそのこと時間外をやめてしまうか、心が折れそうになります。でも、助かる命もあるので・・・ 以上、本日のぼやきでした。

2014年01月02日(木)
新年のご挨拶

  明けましておめでとうございます。といっても、本日は2日です。実は昨日書いていたら、時間外の患者様が来院されました。1件は、緊急手術(異物摘出)に なってしまい、今に至ります。病気は、年末年始関係ありませんね・・・代診時代、手術中に新年を迎えたこともありました。懐かしいな~
 開業して4年が経ちました。今年も新しいことに挑戦して生きたいと思っています。スタッフが増える予定なので楽しみです!
今年も宜しくお願いします。

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